食べることは生きること
先日、スタッフ猫「いるか」が、空へ旅立ちました。 17歳の誕生日を目前にした、穏やかな春の日でした。 まだ、受け止めきれていません。 自分で食べられなくなってからの1ヶ月あまりは、特に厳しい時間でした。 日に日に痩せ細っていくのが分かりました。 体のあちこちにトラブルが生じるようにもなりました。 「自力で食べられなくなったときが動物の寿命」という話を聞いたことがあります。 しかし、流動食を入れたシリンジを口に当てると必死にパクパクと口を動かす彼女の姿を見るたびに、あきらめるわけにはいきませんでした。 完全に自力で食べられなくなる前、最後に口にしたのがねこりでした。 もう固形の食べ物を食べる力はなくなっていました。 ほんのひと舐めでしたが、「食べたい」と思えるものを作ってあげられたことは本当に良かったと思いました。 食べることは生きることだと、思います。 猫にとっておいしいと思えるもの、自分で食べたいと思えるものを食べて欲しい。 それが生きることであり、幸せなことだと思います。 皆様の大切な愛猫さんが、少しでも食べる喜びを感じながら過ごせますように。 そして、1日でも長く寄り添って過ごせる日が続きますようにと、強く願います。